備忘録

需要0です。役に立ちません。書ける程、進捗ガンバリマス!

書評

ジャック・ル・ゴフ 『子どもたちに語るヨーロッパ史』(ちくま学芸文庫)

口語体でフランクな文体が苦手だと厳しいかもしれない。 www.chikumashobo.co.jp 流石に子ども向けであって、やや易しめだが、教科書とかだとまあ見ないよねって話が結構載ってて、また文章が軽いので読みやすく個人的には良かった。中世の雰囲気、その遷移…

安部公房『砂の女』(新潮文庫)

風邪で散々な休日でした。 www.shinchosha.co.jp なんと言うか、まあ凄い話だ。話自体も凄く良く出来ていて感心するばかりだが、描写も独特で面白い。特に畳み掛ける比喩表現が印象的だった。日常からかけ離れた、想像し難い設定だったのに、終盤では最早違…

フランツ・カフカ『変身』(新潮文庫)

皆様はいったいどのような目的で、生きているんですかね。ややもすると自分は馬鹿正直過ぎるきらいがあるのかもしれないと、夢を見過ぎているんじゃないか、とふと悲しくなった1日でした。まぁ結局変える気にならない辺り、自分の中でははっきりと基準がある…

太宰治『人間失格』(新潮文庫)

こんにちは。下書きが貯まってきたので、これから暫く予約投稿にて連日更新します。 今回はこれです。 www.shinchosha.co.jp 先週の日曜、暇になった(した)ので、ふと読んでみました。というのも、最近現代文で冒頭部分を扱った問題を解く機会がありまして…

『現代化学』(東京化学同人)

お久しぶりです。4月に引っ越して環境がガラッと変わったので、生活バランスが暫く掴めず、また、ブログをどうすればいいかもよく分からなかったので(今も)、なかなか更新出来ていませんでした。何かの感想を、こうやってログに残るところに書くのって、や…

井手英策『幸福の増税論』(岩波新書)

お久し振りです、志希です。 実は3月前半には読み終わっていたのですが、公開するような内容の感想を書く事の障壁が高くて、しかも増税というセンシティブ内容で、バタバタしていた事もあり、遅くなりました。 www.iwanami.co.jp 基本的に私は、いつか我が国…

出雲充『僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。』(小学館新書)

第二弾。普通に読み物として優れているように感じた。 とりわけここの記述が非常に素晴らしいから読んでくれ!という感想はないが、全体を一読すれば著者がどういう人間で、どういう目的で、どう生きてきたのかが自ずと伝わる、そういう本だと思うし、面白い…

夏目漱石『私の個人主義』(講談社学術文庫)

初めまして、志希です。 本来は化学関係の記事onlyにしたかったのですが、それだと何年かかっても投稿できなさそうなので、緩いところから始めることにしました。 ここでは、基本的に雑多な書評と化け関係の記事を書く予定で、稀に受験と何かしらのイベント…