備忘録

需要0です。役に立ちません。書ける程、進捗ガンバリマス!

出雲充『僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。』(小学館新書)

第二弾。普通に読み物として優れているように感じた。

とりわけここの記述が非常に素晴らしいから読んでくれ!という感想はないが、全体を一読すれば著者がどういう人間で、どういう目的で、どう生きてきたのかが自ずと伝わる、そういう本だと思うし、面白いので、興味があればどうぞ。

読むと冒頭にある通り「どんなちっぽけなことでも可能性がある」という気持ちになり、前向きになれるかもしれない。

www.shogakukan.co.jp「科学的正しさ」と「感情的共感」という2つが重要である、という箇所があるのだけども本当にそう思うし、お金2.0でもそんな事が記述されていたような気がする。ベンチャー自体にそこまでの憧れがないので、どうしても読み物として読んでしまったが、普通に面白いと思うし、そういう突き抜けた要素は大事かな、と。もし活きる時があれば是非参考にしたい。(お金2.0は簡潔で、かつよく纏められていると思うので、此方も暇があればどうぞ。)

www.gentosha.co.jpって、ぼーっと面白いねと読んでいたら、最後に突然有機ELの話が出てきて、寝耳に水だった。しかも「熱活性化遅延蛍光(Thermally activated delayed fluorescence:TADF)」である。衝撃であったし、生物に分類されると思われる事業を営んでいる著者が真っ先にそこに投資をしていたのかと思うと、普通に驚きで、やや感動した。やはり、幅広い経験を持つ筆者ならではの、視野の広さだろうか。

今一度OLEDに対する熱意が上がると同時に、ミドリムシ光合成の仕組みに興味を持った一冊だった。