備忘録

需要0です。役に立ちません。書ける程、進捗ガンバリマス!

『現代化学』(東京化学同人)

お久しぶりです。4月に引っ越して環境がガラッと変わったので、生活バランスが暫く掴めず、また、ブログをどうすればいいかもよく分からなかったので(今も)、なかなか更新出来ていませんでした。何かの感想を、こうやってログに残るところに書くのって、やっぱり怖いよね。

 

さて、今日取り上げるのはこれです。

www.tkd-pbl.com

 日本国内で、化学の月刊誌といえば(学会の会報とか試薬会社の定期便?とかを除けば)、京都の化学同人が出版している月刊「化学」と、東京化学同人が出版している「現代化学」の2つが特にポピュラーだと思います。(小生は浅識ですので、それ以外も沢山あるかもしれません。ごめんなさい。)

自分は、最寄りの図書館が「現代化学」を取り寄せているので、去年から「化学」を定期購読しているのですが、大変面白いです。インタビュー然り、特集されている研究然り、とても読みやすいですし、勉強にもなりますので、お勧めです。

 

「化学」についてはまたいずれ取り上げるとして、今日は「現代化学」のここ2~3年で自分が特に惹かれた記事・巻を紹介して、筆を置きたいと思います。そもそも、この記事を書くきっかけとなったのが、今月号が、自分が特に強い興味を持っていて、とても尊敬している先生のインタビュー特集だったからなので、まずは現代化学2019年6月号を推挙します。また、演習で学ぶ有機反応の作者で、全合成の大家であらせられる福山先生の「全合成の将来?」という記事も特に印象的でした。以下に纏めます。

  • 2016年12月号;座談会、分子モーター、有機合成をコンピュター(連載の船津先生の記事は分かりやすく、とても勉強になりました。)
  • 2017年7月号;カーボンナノベルト、ナノカーレース(言わずもがな。)
  • 2018年3月号;座談会、共鳴理論(有機EL材料)、有機半導体有機蓄光超分子化学的な高分子(この巻は材料化学に関心がある私にとって一番印象的で、読んでて本当に昂りました。)
  • 2018年8月号;複合アニオン、マクロとナノの切り口、超重元素、最長結合、毒ガス、分子マシン(特に後半の某記事は、普段接する化学とは全然違って、良くも悪くも考えさせられました。)
  • 2019年6月号;インタビュー、全合成の将来?(大きな書店に置いてあると思うので是非買って読んでみて下さい。)

何とか、書店にまだ6月号が置かれているうちにブログを更新出来て、ほっとしています。「現代化学」も「化学」も何方もとても面白く、為になりますので、是非読んでみては如何でしょうか。そんな感じです。(書ききれなかっただけで、他の記事や巻もとても面白く、素晴らしいです!自分の浅学故に、至らぬ点も多数あると思いますが、何卒温かい目で見て頂けると嬉しいです。)